「LOGAN/ローガン(原題: Logan)」ネタバレ有り感想
今回は公開当時に映画館で視聴しましたが、それからまた自宅で久しぶりにBlu-rayで視聴した「LOGAN/ローガン(原題: Logan)」のネタバレ有りの感想を記事にしていきたいと思います。
なんだか初投稿のマリグナント以来の久々な感じがする映画感想記事ですし、おまけに何年も前の映画なので何を書くか迷いますが、あらすじとしましては、
2029年ではミュータントは絶滅の危機に瀕していた。
25年間、新たなミュータントも生まれずかつてウルヴァリンと呼ばれたローガンことジェームズ・ハウレットはテキサスでリムジンの運転手をしながら、
アルツハイマー病を患ったチャールズ・エグゼビアをキャリバンというミュータントの生き残りと共に介護しながら落ちぶれたような生活をしていた。
チャールズのための薬を買うお金を必死に稼ぎ、サンシーカーという船を買って海へと穏やかな暮らしを求め資金繰りをする毎日。
X-MENももういない。
おまけにローガンの身体は彼の身体に埋め込まれたアダマチウムの合金が祟って中毒症状を引き起こし、鎮痛剤が手放せず、夜も眠れない始末だった……。
そんな時にチャールズが新しいミュータントと交信したと言い始めた。
それをまともに取り合わないローガンたちであったが、彼の前に一人の女性が一人の少女を連れて現れる。
そして、ローガンの素性を知る怪しげな男たちもだ。
人の生き方は変えられない。
人殺しはどんなにそれが正しい行いであったとしても人殺しだ。
罪の意識に苛まされ、身体も限界に近付いていたウルヴァリンの最後の戦いが始まる。
偉大なヒーローが戦死してしまう映画はこれまでにも何本かあった。
しかし、この映画のように泥臭く足掻いて足掻き続けて最後にやっと幸せを手に入れてその生涯を終えるヒーロー映画は本作品だけなのではないだろうか。
年老いたローガンがメキシコ人ギャングたち相手にいいようになぶられながら立ち回る冒頭だけ見てもそう感じます。
しかしながらそんな本作が人生を考えさせられる物語なのかと言われると、バトエンの答えはNOと言わざるを得ません。
それは何故かといいますとウルヴァリンが好きであれば好きであるほど、その度合いで本作の評価は上下してしまう当然ですがウルヴァリンの物語だからです。
もちろん、「LOGAN/ローガン」が素晴らしい映画である事実は変わりません。
ただ、ウルヴァリンの生き方は常に変わらずこれまでのX-MENの映画シリーズで描かれているのだから、また同じような事をしていると観た人の中では感じるのではないかとバトエンは思っていて、
ウルヴァリンは簡単に説明すると過去の殺しても当然の悪党たちであったとはいえ殺しを厭わず、そしてそのために愛する者すらも傷付け、亡くしてしまったという自責の念から他者を遠ざけようとします。
しかしそれでも最後には善い行いをしようとします。
そこにはアメリカのヒーローたちの自己犠牲の精神がローガンにもたしかにあって、彼をヒーローたらしめているものでもあるのですが、その悩み苦しみは常に描かれてきました。
だからこそ求めるハードルが高くなる方もいらっしゃったのではないかなとバトエンは思います。
言ってみれば「LOGAN/ローガン」はウルヴァリンの集大成映画であり、演者のヒュー・ジャックマン氏への御褒美的な美味しい作品です。
映画X-MENシリーズのひとつの節目であったと表現しても過言ではないような気もいたします。
その上で予告が公開された時の盛り上がりって凄いものがあったような記憶がバトエンはあります。
バトエンは2000年代に公開された映画X-MENからアメコミ沼にハマっていった口で、コミックも翻訳したものや原書本なども何冊か持っている程度のミーハーなのですが、
ウルヴァリンは凄く大好きなヒーローなんですよね笑
この映画の感想記事を書く時、ただ物語を順になぞって解説するのではなく、良いところと気になってしまうかもしれないところとを挙げた上で、「LOGAN/ローガン」はウルヴァリンが大好きな人が楽しめる映画なんだよと声を大きくして伝えたかったのです。
ローガンの生き様は凄く格好良くて痺れます。
一人の偉大なヒーローの死を描いた映画としての完成形でもあると思っています。
それでもやはり物足りなく思ってしまうのがウルヴァリンが無双するシーンで笑
もうちょっとだけあの往年の大立ち回りを最新の技術も駆使して見たかった~!!
というオタクのワガママですね笑
あ、物語のキーパーソンとなるローガンの娘のローラのアクションはキレキレで凄かったです!
いろいろ書きましたが、この映画「LOGAN/ローガン(原題: Logan)」は、彼を大好きな方なら十分以上に満足できる作品となっております。
今はディズニー+で簡単に見返せますし、加入されている形は是非ともまた視聴なされてはいかがでしょうか?
ローガンの最期には思わず涙が滲んでしまうとても素晴らしいヒーロー映画なのをバトエンは再確認できました。
それでは今回はこの辺でさようなら。